研究活動トピックス
歯学部解剖学講座 永井亜希子 准教授らの研究グループが総務省 生体電磁環境研究及び電波の安全性に関する評価技術研究に採択
歯学部
歯学部解剖学講座 永井亜希子 准教授らの研究グループが、総務省の令和7年度生体電磁環境研究及び電波の安全性に関する評価技術研究に採択されました。
今や私たちの生活に欠かすことのできない携帯電話・スマートフォンの無線通信技術は、継続的に技術開発が進められており、現在は5G(第5世代)とよばれる通信方式が主流となりつつあり、また5Gの次の世代の通信技術(Beyond 5G)の開発も進んでいます。
採択された研究課題「Beyond 5Gに向けた電波の温熱生理反応等に関する研究」では、次世代の新たな電波利用環境に対応するため、7GHzから24GHz帯における電波の生体への影響を評価し、現行ガイドライン※1の妥当性検証などの基盤構築を目指します。
これらの周波数帯は、28GHz以上のミリ波帯と特性が異なりますが、国内外ともに生体影響に関する十分なデータが得られていませんでした。そのため、これらの周波数帯の電波ばく露を受けた実験動物の皮膚等の組織サンプルを用いて生体影響評価法を確立することを目指します。
この研究により、Beyond 5G時代の新たな周波数帯の電波利用の実現に寄与することが期待されます。
※1:国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)ガイドライン
Guidelines for Limiting Exposure to Electromagnetic Fields (100 kHz to 300 GHz). Health Phys (2020) 118:483–524. doi: 10.1097/HP.0000000000001210
事業名 | 総務省 生体電磁環境研究及び電波の安全性に関する評価技術研究 |
課題名 | Beyond5Gに向けた電波の温熱生理反応等に関する研究 |
実施研究機関 | 北海道大学(大学院情報科学研究院 日景隆准教授)(※代表研究機関) 久留米大学(医学部環境医学講座 増田宏助教) 愛知学院大学(歯学部解剖学講座 永井亜希子准教授) 電気通信大学(先端ワイヤレス・コミュニケーション研究センター 李鯤准教授) |
研究期間 | 令和7年度~令和10年度 |