研究活動トピックス
歯学部保存修復学講座 小田切ゆかり 助教が日本私立学校振興・共済事業団 女性研究者奨励金に採択
歯学部
歯学部保存修復学講座 小田切ゆかり 助教の研究課題「CO₂レーザーと亜鉛含有ガラスを用いた根面象牙質強化法の開発」が、日本私立学校振興・共済事業団 女性研究者奨励金に採択されました。
この奨励金は、研究者が自ら考案した研究計画を実現する機会を提供することで、私立学校が取り組む特色のある多様な教育‧研究を振興し、次世代の担い手となる人材を育成することを目的としています。
令和7年5月16日(金)に東京ガーデンパレスに於いて贈呈式が行われ、贈呈書が授与されました。
高齢化が進むわが国では、高齢者は歯の健康を保ち、「健やかに老いる」ことが重視され、「8020運動」などの取り組みにより歯の健康状態は改善してきましたが、その反面、高齢になっても歯が多く残るようになったことで、高齢者において発症しやすい根面う蝕(歯の根元にできる虫歯)が増加しています。
本研究では、根面う蝕の予防・進行抑制のため、歯根面(歯の根元の表面)に亜鉛含有ガラス粉末をレーザーにより焼き付けてコーティングする技術の開発を目指します。亜鉛含有ガラス成分によるコーティングは、他の材料より低い温度のレーザーで済むため、歯の表面に対する熱での負荷が少なくて済み、歯に優しい技術といえます。これらの技術開発により、今後の超高齢化社会での健康寿命の向上が期待されます。

財団名 助成金名 | 日本私立学校振興・共済事業団 女性研究者奨励金 |
研究課題 | CO₂レーザーと亜鉛含有ガラスを用いた根面象牙質強化法の開発 |
助成金額 | 400千円 |
財団URL | 若手・女性研究者奨励金|私学振興事業(助成業務)|私学事業団 |