その他
在宅領域における栄養サポートチームの実態調査と介入効果の検証

熊谷 琴美
KUMAGAI Kotomi
- 職位
- 講師
- 所属
- 健康科学部 健康栄養学科
- 分野
-
その他
近年、高齢化に伴い複合疾患を患うことで、回復期・慢性期の患者や要介護認定者数が増えています。地域の医療提供体制を支え、人口減少・高齢化に伴い医療ニーズの質や量の変化に対応した医療提供が行えることは、各職種の専門性を発揮し質の向上を図ることが重要となります。しかしながら、地域医療での栄養管理や栄養サポートチームでの取り組みは確立されておらず、在宅医療での栄養サポートチームによる有効性についての報告は少ない状況です。本研究では2点の視点より在宅医療栄養サポートチームの必要性について検証していきたいと思います。
① 在宅医療の医療・介護職員による栄養サポートチームの認知度を明らかにします。
② 在宅栄養サポートチーム実践効果を明らかにすることこれらにより、患者や利用者が病院退院後に栄養管理が受けられることで、入退院することなく住み慣れた自宅で過ごせるよう環境整備について提案を行います。

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アピールポイント(長所・差別化ポイント)
今回、在宅医療において栄養サポートチームがどれだけ認識されているのか、さらには所属先別での栄養サポートチームの特徴を調査して、栄養サポートチームが在宅で整う環境整備について検証していきたいと思います。さらに、質の高い医療であることを検証するために、実際サポートを受けた対象者、その家族のニーズ調査を行い、実証効果を検証します。現在、在宅医療において栄養サポートチームでの活動を評価する診療報酬はなく、ほとんど普及もしていません。本研究によってその必要性と有効性を明らかにすることで、診療報酬や介護報酬等の政策提言につなげることで、在宅療養者やその家族が質の高い栄養療法を受けることができる環境を整えます。
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