人文・社会
多文化共生社会で求められるコミュニケーションスキルのトレーニング方法の開発
山田 貴将
YAMADA Takamasa
私はこれまで、英語教育を基盤としながら、国際教育や異文化コミュニケーションに関する研究に取り組んできました。具体的には、COIL型授業や多文化交流ラウンジでの実践を通じて、学生が異文化間でいかにコンピテンシーを養うかについて調査・分析を行ってきました。
現在は、こうした研究をさらに発展させ、多様な背景を持つ人々が共に学び、働く場において求められるコミュニケーション能力の育成を、新たな研究テーマとして準備を進めています。具体的には、異文化間で生じやすい誤解や摩擦のメカニズムを明らかにするとともに、COILやPBL、LEGO® Serious Play®といったこれまでの実践知を活かしながら、相互理解を促進するための実践的なトレーニング手法を開発したいと考えています。
あわせて、英語を異文化間コミュニケーションの手段として位置づけ、コミュニケーション能力の育成と英語運用能力の向上を相互に高め合う教育手法についても探究していく予定です。こうした研究を通じて、多様な背景を持つ人々が互いを尊重し、協働できる教育・社会環境の実現に貢献していきたいと考えています。
特許・著書・論文情報
▪2025/09 通訳教育に関する受講生の意識調査―私立A大学における調査結果の分析― 『人間文化』(40),27-45頁,愛知学院大学 (単著)
▪2025/06 跨国在線協作学習模式在高校日語教育中的実践与探索 『高等日語教育』(15),11-22頁,外語教学与研究出版社 (共著)
▪2025/01 国際教育交流担当教員の業務、専門性、及び意義について―南山大学国際センター特別任用講師をケースとして― 『アカデミア』文学・語学編 (117),309-332頁 (単著)
▪2024/01 南山大学における留学生キャリア支援に関する一考察―You+NIICプログラムの実践を通じて― 『アカデミア』文学・語学編 (115),249-273頁 (単著)
▪2023/06 ヤンセン国際寮開寮に向けてのレジデント・デザイナー活動実践報告―学生主体の宿舎運営の順調なスタートを目指して― 『アカデミア』文学・語学編 (114),173-194頁 (共著)
▪2023/06 多文化交流ラウンジStellaで涵養されるリーダーシップ力について―Nanzan International Ambassadorリーダー経験者へのアンケート調査からの考察― 『アカデミア』文学・語学編 (114),139-154頁 (単著)
▪2022/09 PBL型COIL授業が養うコンピテンシーとその要因(コミュニケーションストラテジーの観点から) 『グローバル人材育成研究』 10(1),60-67頁 (単著)
▪2022/01 オンラインによる多文化交流の可能性―コロナ禍における南山大学多文化交流ラウンジStellaの挑戦― 『アカデミア』文学・語学編 (111),309-331頁 (単著)
▪2021/06 COIL型授業はどのようなIntercultural Competence(異文化間能力)を養うのか―国際産官学連携PBL(C)の実践を通じて― 『アカデミア』文学・語学編 (110),85-103頁 (単著)
▪2021/01 南山大学における海外留学アドバイジングに関する実践報告―利用者アンケートの分析から― 『アカデミア』文学・語学編 (109),245-269頁 (単著)
▪2020/06 日本人大学生の外国語学習に関するビリーフについての一考察―短期留学プログラム参加者を対象としたBALLI調査から― 『アカデミア』文学・語学編 (108),257-278頁 (単著)
アピールポイント(長所・差別化ポイント)
グローバルメーカーおよび経営コンサルティング会社における実務経験を通して、異なる文化的背景を持つ人々が協働する難しさと、その一方で相互理解によって大きな成果を生み出せる可能性を数多く経験してきました。こうした現場で培った問題意識が、私の研究の原点となっています。
グローバル化と多文化化が進展する現代社会では、異なる文化的背景を持つ人々が互いを理解し、信頼関係を築きながら協働することがこれまで以上に重要となっています。私は、研究を通じてそのようなコミュニケーション能力の育成に貢献するとともに、英語を異文化間のコミュニケーションを支える言語として位置づけ、コミュニケーション能力と英語運用能力を一体的に育成する教育の実現を目指しています。こうした教育・研究活動を通じて、多様な背景を持つ人々が互いを尊重し、文化や価値観の違いを越えて共に学び、働き、暮らすことのできる多文化共生社会の実現に貢献したいと考えています。
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